男の人たちが「スチュワーデス」と聞くとぱっと目を輝かせるのを見ると、私は嫉妬も含めて、「けっ」と思ってしまう。確かに宙に浮きながら、いつもニコニコしているのは大変である。とてもじゃないけど私にはできない。容姿端麗で語学堪能とあれば、男の人たちがでれっとするのは当たり前なのかもしれないが、中にはちょっと勘違いしているスチュワーデスがいるのも事実である。
仕事でパリにいったときの事だ。明日の出国を前にして、私は編集者と一緒に取材を終え、宿泊しているホテルの前で、「空港行きのバスはどこから出るのか、聞いておかなきゃいけないわね」と相談していた。すると、そこにたまたま制服姿で、荷物を持った若いスチュワーデスが通りかかった。私たちは彼女も同じ日テルに宿泊するのを察知して、「空港行きのバスはどこから出るか知りませんか」と聞いて見た。すると、彼女はつんとして、リターントゥティファニー ハートタグキーリング「さあ、私、存じませんわ」と言って、すたすたとホテルの中に入ってしまったのである。言葉遣いはあくまでも丁寧、しかし、タイドはとてもでかいのであった。私はあっけにとられながら、フロントでバスがホテルのすぐ横から出発することを教えてもらい、翌日、無事飛行機に乗ることができたのだった。

シートベルトを締め、ふと前を見ると、なんと昨日のでかい態度のスチュワーデスが搭乗しているではないか。名前をしっかりチェックした後、運の悪い彼女のことを思うとおかしくて、私を編集者はくすくす笑っていた。彼女は航空会社の広報担当者と一緒にいる私たちと目が会って、一瞬ギョッとしていたが、何事もなかったかのように、つんと澄まして行ってしまった。さすがに成田に着くまで、一度も私たちのそばにはよってこなかったが、あのくらいの図太さがないとスチュワーデスは勤まらないと、空の上で感心してしまったのであった。